「Oppo」ファーウェイに次ぐ、中華スマホの巨大メーカー

Oppoのイメージ戦略

Oppoというブランドネームは、世界中の多くの国々で登録されています。
タイ、マレーシア、ミャンマー、ベトナムなど東南アジアを中心に、南アジア、アフリカにも拠点を持ち、
それぞれの拠点がそれぞれの国にあったスマートフォンをデザインするという戦略をとっています。
 
また、多くの実店舗を展開し、実際に端末に触れてもらうことを重視してきたブランドです。
スマートフォンメーカーのライバルたちはXiaomi が成功したように、インターネットでの販売に重点を置いていますが、Oppoはその逆を行っています。
Oppoの戦略には、Oppoのイメージカラーであるグリーンを街中に浸透させる効果があります。そして店舗で実際に端末に触れる。
 
Oppoの多店舗展開の肝は、最新テクノロジーを備えた「デジタル」端末と、インターネットではなく、
店舗でスタッフが対応してくれるという「アナログ」なコミュニケーションにあるのではないでしょうか。
 

Oppoの広告戦略

Oppoは各拠点がそれぞれの国におけるニーズに対応した製品を送り出す、製品のローカライゼーション戦略をとり、大きな効果を上げていますが、
さらに広告戦略にも目を見張るものがあります。
 
Oppoは商品宣伝のアンバサダーとして、若い年代に人気の俳優やスポーツ選手らを積極的に起用しています。
 
タイでは2010年、ブランド立ち上げの際に、タイで人気を集めていた韓国の2PMを広告塔に起用しました。
タイでは現在、やはり若者に人気の俳優ナデート・クギミヤがブランドアンバサダーを務めています。
 
スポーツ選手やチームとの提携も得意です。
Oppoは2015年から、スペインのサッカーチームFCバルセロナとオフィシャルパートナー契約を結び、バルセロナ仕様のデザインを施した端末も販売しています。FCバルセロナは全世界的な人気を誇るビッグクラブですので、この提携によるプロモーション効果は計り知れないものでしょう。
 
また、インドでは、「クリケット」インド代表のスポンサーを2017年から務めています。
クリケットはインドでは熱狂的な人気を誇るスポーツであり、旧イギリス植民地やイギリス連邦の国では人気の高いスポーツです。
国際大会も多く開かれることから、インド国内、そして国際的にも大きな露出効果が期待できるでしょう。
 
商品開発だけではなく、ターゲットを見据えた広告戦略のうまさもOppoの強みでしょう。
 

Oppo最先端のテクノロジーをいち早く製品化

Oppoは、最先端テクノロジーを、他社に先駆け取り入れることにも長けています。
「高速チャージ」やイメージプロセッサー(ソフトウェア)の開発、また「薄型端末」の先駆けでもあります。
このような会社の性格が、若者に支持される理由のひとつでもあるでしょう。
 
Oppoは、特にカメラ関連では数々の「初」や「当時ナンバーワン」を記録しています。
 
「Oppo N1」では、世界初のローテーティングカメラ(前後に回転するカメラ)を搭載
「Oppo N3」では、オートマチックのローテーティングカメラを搭載
「Oppo F3 Plus」では、フロントデュアルレンズカメラを搭載
 
また、「Oppo F5」では、撮影時に表情、肌、光と影などのバランスを自動的に調整する「美調整」機能「AI Beauty Technology」を取り入れました。
 
Oppoのいち早く最新テクノロジーを投入する姿勢は、若者を中心としたユーザーに大きなアプールとなっていることは間違いありません。
特にカメラや画像関連の最新技術は「セルフィー」時代に生きる若者のハートをつかんでいます。